非ジャニオタが言う「SixTONESはジャニーズっぽくない」とは

 いつものことですが別段エントリーにするまでもないようなお話。

 Twitterでぽちぽち呟こうかなと思ったんですが140字にまとまらないしダラダラとツリー繋げるのもダルいなと思ったので。

 当然ですが私個人の主観のお話である、ということは前もって書き記しておきたいと思います。

 本題。

 非ジャニオタって、ぶっちゃけジャニーズの曲ってほぼデビュー曲しか知らないんですよ。例外はありますけどね。そしてそのデビュー曲って、タイトルがグループ名だったり、タイトルの一部に含まれていたり、とにかく自己紹介ソング。まさにアイドル。アイドルソング

 まずここからしSixTONESは違ったので「ジャニーズっぽくない!」という印象や感想が出てくるのだと思います。ていうかむしろジャニオタ界隈だって「ジャニーズっぽくない………」とざわついたのでは?

 私はただのYOSHIKI出のSixTONESファンでジャニオタ界隈に明るくないので、今でもたまにふと「ホントにImitation Rainでよかったんかな………? もっとポップでいかにも”僕たちが新世代ジャニーズのSixTONESです! みなさん覚えてくださいね!”みたいなやつじゃなくてよかったんか………? ファンの方どうなの………?」みたいな気持ちになります。まぁ「ねぇな………」ってすぐに思いますけど。

 NAVIGATORにしても「如何にもアイドルソング!」という印象は全く抱かない曲なので、「ジャニーズっぽくない! 言われなきゃジャニーズだと思わないよ~」という感想が自然と出てくるんだと思います。

 とはいえSixTONESだって曲中に”SixTONES”って歌詞が出てくる曲が複数ありますよね。でも、なんとなくですけど、それを表題曲に持ってくることって今後もなさそうだなぁ………と思ってます。なんとなくですけど。

 ここまでが楽曲の話。

 SixTONESのビジュアルって、アイドル誌でも見ない限りキラキラアイドルって感じしないじゃないですか。非ジャニオタはアイドル誌なんて読みません。私もSixTONESに落ちて生まれて初めてMyojo買ったわ。なので非ジャニオタの目に留まるのってCDジャケ写(所謂宣材写真)とか、音楽番組でのパフォーマンスとかが主だと思います。そこで目にする彼らはキラキラよりギラギラ。バチバチ。改めて言いますがこれは私個人の主観なんですけど、キラキラアイドルが苦手な人って一定数いるんですよ。悪い意味じゃなくて。私なんかが近づいていい存在じゃない、私には眩しすぎる、みたいな。あとはやっぱりちょっと恥ずかしいっていうか。悪い意味じゃないですよ! 照れちゃう、みたいな感じの恥ずかしさ。これって本当に個人の好みだからしょうがない。だからジャニーズを通ってこなかった人達が挙って「関係ない世界だと思ってた」って言うんですよ。

 そして逆に言えばギラギラでバチバチなオーラを放つ男が好きな人って一定数いる。そういう人達から見るとやっぱり「ジャニーズっぽくない!」という感想が出てくるのは自然かと思います。

 でも、楽曲にしてもビジュアルにしても、最初の取っ掛かりの話でしかないと思うんですよね。ジャニーズっぽくないから取っつき易かった、みたいな。言わばハードルの低さ。ジャニオタが思ってる以上に非ジャニオタから見たジャニーズ界隈って未知だし怖いんですよ。それを助走つけて飛び越えなくても、ひょいと跨いで「はじめまして」が出来る。SixTONESはそんなイメージです。跨いでしまえば後から色々ついてくると思います。彼らのアイドルらしい一面とか知るのもそうです。

 つまり、決して「ジャニーズのアイドルであること」を誇りに思っている彼らのことを否定するような意味ではないので、どうぞご安心くださいね。というお話でした。繰り返しますがあくまで主観です。

(取っつき易さでいうとスト担のご新規さんいらっしゃい的な空気とかありますけどそれはまた別のお話ということで………)

Imitation Rainは何故ストリングスが極端に少ないのか

 別段エントリーにするまでもないお話(前回のエントリーも中途半端に終わってるくせにね!)(そして今更Imitation Rain)

 タイトル通りなんですけど、Imitation Rainってよっちゃんにしてはストリングスが極端に少ないと思いません?

 って言われても知らんがなですよね。そうなんです、少ないんです、YOSHIKIにしては。メロディー、歌詞、そもそもタイトルからして「THE・YOSHIKI」なImitation Rainですが、ひとつだけ「おや?」と思ったのがストリングスの少なさなんです。ていうかそんなに楽器が多くない。割とシンプル。近年のX JAPANの曲で言えばJADEのようなシンプルさ。あれ? いま転調しました? みたいなところもJADEに近い感じがします。なので私はImitation RainとJADEは兄弟だと思ってます(今世紀最大の知らんがな)。

 本題。

 SixTONESって6人全員が歌えるグループですよね。結論から言うと、だからだと思ってます。6人全員が歌えるグループだから。YOSHIKIにしてはストリングスが極端に少ない。アレンジそのものはすごくシンプル。でも音に奥行きがある。それは何故か。楽器の代わりに6人の声があるから。6人の声で支えられるから。

 もちろんよっちゃんに訊いたわけじゃないから本当のところは分かりません。でもよっちゃんのことだから意図があるはず。分からないことを考えても仕方ないけど考えてしまうのがおたくの性(さが)。リリース当時からずっと考えてるんですけど半年経ってもやっぱりこれしか考えられないんですよ。

 具体的な話をします。

 みんな大好き ”戻れない時代を振り返る” 京本大我史上最高かも知れない高音パート。とんでもない転調。"止めて” からオクターブ下に北斗くん、三度下にジェシーで音に厚みが増します。アレンジもドラムが入り、クライマックスに向かっての盛り上がりを見せます。そして一気に大盛り上がりのラストサビへ──!!

 ……となってもおかしくないところでストリングスが入らない。これはちょっと意外でした。ラストサビならではの展開が来るかと思った。

 でもね、要らないと思いました。ストリングスが。あったらたぶんごちゃごちゃしてしまう。何故なら6人の声があるから!(もうそれが言いたいだけになってきた)

 だってホント改めて聴いて? まぁ聴かなくても分かると思うけど本当に美しいハーモニーだもん。

 SixTONESって見た目の個性だけじゃなく歌声も個性がバラバラなグループだと思います。誰の声か分からなくなるってことがあんまりない。たまに「お、おまえ……そんな声出せたんか……〇〇だと気付かんかった……」みたいなことありますけど。基本的には似てるなって思うことないです。なのにすごく纏まりがある。

 本当にね、楽器みたいだなと思います。楽器ってそれぞれ全然違う音しますよね。もちろん似てる音もありますけど。色んな音の楽器が集まって、ひとつの音楽を作る。歌声もそうなんだ。

 6つの音色とはよく言ったものだな、と思います。本当にいいグループ名もらったんだね……泣ける……。

 彼らは「楽曲に恵まれた」とよく言います。でもそれは彼らにその力があるから。素晴らしい楽曲を表現できるだけの力が。ものすごい武器を彼らは持っている。

 きっと、可能性は無限大。これから6人がどんな音楽を奏でていくのか。楽しみしかありませんね。

 

疲れた迷い子が夜明けに賭けた話の補足のような話

 前回ストーンズにズドーンした話及び髙地担になるまでの話を書きましたが、あんまり綺麗な話ではないっていうか担降りブログみたいになってましたね。いま気付きました。まぁ野球選手に対して言う言葉ではないけど。

 あんまり面白くない話だけをするのもなんですので、もうちょっと「SixTONESと私」みたいな話も綴っておきたいなと帳尻を合わせるような(なんの?)エントリーをつらつらと書き残してみようと思います。

 前回のエントリーで書きましたように、YOSHIKIきっかけでSixTONESと出会いました。その時の印象ですとか、彼らのパフォーマンスについてとか、そのあたりについて触れたいと思います。

 ジャニーズほぼ無知な私は例にもれず(?)ジャニーズ=キラキラアイドル集団、歌は別に上手くなくたっていい、彼らの仕事はそこじゃねぇ、と思っていました。私、別に口パクでもいいと思ってるんですよ。彼らがキラキラ笑顔でパフォーマンスをすることで大勢の人がハッピーになれるんです。それって物凄い才能だと思うんです。選ばれし人間にしか出来ないことです。だからSixTONESも歌上手くないんだろうな、別にそれでいいし、と思っていました。……上手いじゃん。生歌であることはすぐに分かりましたし、そもそもジュニアって年齢でもないよね彼ら?(思うことの順番が違う気がする)

 訊けば彼らは下積み時代が長いらしい。なるほどね。合点がいきました。(そもそもジャニーズってデビュー前にしておくべきことをデビューしてからするやん……上手い下手以前に声……発声……まぁ彼らの仕事はそこじゃねぇからいいんだけどよ……)(そこが仕事でもあるよ! と今では思っています)

 そしてジャニーズなのにキラキラしてない。厳ついとか強面とか言われるそうですけど、X JAPAN育ちの私にしてみればどってことなかったですね。可愛い坊やたちでした。髪色がピンクだろうが赤だろうが金だろうがメッシュだろうが。どうってことないです。

 この、「ジャニーズの新人アイドルグループだけど長い下積み期間で培った経験値を武器にバチバチにカッコイイパフォーマンスでぶん殴ってくるところとキラキラしてないところ」が私には合ったんですね。たぶんImitation Rainの出来があそこまでよくなければ、YOSHIKIの世界観に負けていたら、彼らに関心を示すことはなかったでしょう。

 彼らがキラキラ王道ジャニーズアイドルだったら近づくことを恐れたかも知れない。眩しすぎて。

 だから、本当に偶々私には合った、それに尽きると思います。

 とは言え彼らがジャニーズのアイドルであることに誇りを持っているということは承知していますので、声を大にして「アイドルっぽくない人達でよかった~!」と言う気はありません。そもそも私はアイドルらしいとかジャニーズらしいとかがいまいちよく分かってないフシがある。単に個人的に好みの外見でよかったな、って話。

 前回のエントリーで「年齢一桁の頃からX聴いてる」と言いましたが、まぁ、そのへんから察していただけると思いますが私、そこそこいい歳です。歳とると「アイドル誰が誰だか分からない現象」ってマジで起きるんですよ。全然憶えられない。

 そんな私がものの数分で6人もの(!)顔を憶えられたの最早奇跡……と言いたいところですがあれだけ見た目の個性がバラバラならさすがに覚えられます。どうやらそれも戦略のうちだったらしいですね? まんまと憶えました。助かりました。顔と名前を一致させるまではもうちょいかかったけど。でも一日で憶えられた気がする。

 ところで私、この子(こーち)が一番年下なんだろうな~、こっちの子(慎ちゃん)が最年長かな? すごくしっかりしてそう。……って思ってたんだけどよ。逆じゃん。まるっと逆じゃん。すっごいびっくりした。余談ですがこーちのことは「MVで腕でX作ってた子」として憶えました。MV見ただけじゃ誰だか分かんなかったんですけど。MV鑑賞会見て「君かーーーーー!! こうちくん、こうちくんって言うのね!! たかちじゃなくてこうちくん!! はしごだか!! 憶えましたし」って。その後音楽番組でも ”紅に染まるまで” のところでいつもX作ってくれてたよね……ありがとうな……。

  慎ちゃんが最年長に見えた(しっかりしてそうに見えた)のも、きっと彼が幼い頃から経験してきたアレやソレが滲み出ていたのかも知れません。よくよく知ればめちゃくちゃに末っ子なんですけどね。こーちが最年少に見えたのは小顔だからかな。

 

 あ~、もうちょっと掘り下げた話もしたいんですけど、如何せん目が……眼精疲労……歳とるとそんな長時間パソコンと向き合ってらんないんですよマジ……なので一旦切りますね(悲哀)

疲れた迷い子が夜明けに賭けた話

 初めましての方もそうではない方も、このような辺境の地へようこそおいで下さいました。おすぎと申します。

 かねてより書こう書こうと思ってはいたものの、あまりにもものぐさな性格なため放棄していた「ストーンズにズドーンした話」及び「髙地担になるまでの話」をつらつらと綴っていきます。

 

!ここでちょっと注意!

 

 世には数多のSixTONES沼落ちブログが存在しています。そしてどれもがとても素敵な沼落ちエピソードです。それらの沼落ちブログに対して、私の場合、あんまり綺麗な話ではありません。

 ものぐさだから……以外になかなか重い腰を上げられなかったのは、ここにも理由がありました。説明しますね。私には推しがいました。いました。そう、過去形。Aさんと呼ぶことにします。AさんはSixTONESとは全く別の界隈の、ぶっちゃけ野球選手です。私がストーンズにズドーンするにあたって、Aさんは切っても切り離せない人です。そこに触れるのがちょっとキツかった。何故ならば「元」推しになるまでに色んなことがあったから。

 所謂「砂かけ」みたいになってしまうんですよね。去る時は黙って去るのがおたくとして正しいと思っているので……とは言えAさんなくして語れないのがストーンズにズドーンした話なんですよ……あぁめんどくさい……

 まぁ、何年か経って振り返った時に「あの時はああだったなぁ」って自分でちょっと笑えればいいかな、みたいな気持ちです。

 

 私がSixTONESのことを知ったのは、よっちゃん(YOSHIKI)きっかけでした。私は子供の頃、それこそ年齢一桁の頃からX JAPAN(当時はまだXでしたね)を聴いて育ちました。

 ある日Twitterのトレンドに「YOSHIKI」の文字が。あとデビュー曲とかプロデュースとかもありましたっけ? そして何やら見たことない文字列が……。

 そう、それがSixTONESでした。

 この時のわたくし、マジで全く1ミリも彼らのことを存じ上げておりませんでした。

  読み方さえ知らなかったあの頃。

 そしてそのあとすぐ、ジャニオタの姉からLINEが来ました。「推しグループがよっちゃんプロデュースでデビューするからよろしくね!」と。

 ちょっと話が前後しますがジャニオタの姉を持ちながら、ジャニーズに関してはほぼ無知な妹が私です。嵐とSMAPくらいは分かる……V6とTOKIOと……でもフルネームで言えって言われたらスッと出てこないかも知れない……あ、亀と山Pは「ボク、運命の人です。」が好きで(木村文乃ちゃんが好きで見てた)背中越しのチャンス買いました。「いとしのムーコ」のEDだった山PのDreamerも好きです。

 閑話休題

 あぁTwitterで見たよ、くらいに軽く返事をすると、姉からストチューブ(勿論当時はそんな言葉知らなかった)の動画が何本か送られてきました。そこで私は早速それらを見て……とはならなかったのです。何故ならそれどころじゃなかったから。

 ちょうどその頃、Aさんは海外移籍を選んでいました。FA宣言ってやつです。この時点では「海外移籍をする」という選択をしただけの状態であってまだ移籍先は決まっておらず、手を挙げてくれる球団がなければ勿論移籍は叶わない、という状態です。

 ね、それどころじゃないでしょう?

 この時の私はまだAさんのおたくでしたし、そっちのことで頭がいっぱいでしたので、「よっちゃんがジャニーズの新人をプロデュースする」という情報だけは頭の片隅に留めておいた……くらいです。

 Aさんはギリギリ年内に移籍先が決まりました。そしてここから私の葛藤が始まります。この先どうやって生きようかなぁ。マジで毎日考えてました。

 海外移籍など誰にでも出来ることではありません。ほんの一握りです。彼は本当に素晴らしい選手なんです……でも私これからどうやって生きよう。

 だって「これからも応援よろしくお願いします」って言ったって。現地(球場のことです)行って声枯らして応援歌歌って、年間143試合ほぼほぼ全試合配信サービスで見て、リアタイ出来ない試合は推しの打席だけは全部見て、スポンサーのラジオ局にもちょいちょい出てるインタビューとか全部チェックして……っていう生活してたんだよ? 何すりゃいいの応援って? そういうの出来なくなるのに応援するって何? 口だけで「応援してます!」って言ってりゃいいの? マジで分からん。どうすりゃいいんだ。

 ……まぁね、今になって冷静に考えてみりゃバカだなこいつって思います。思いますけどあの時は本気で分からなかったんです。言ってみれば完全にモチベとアイデンティティーを失ったおたく。最高峰の世界で成功してほしいと心の底から願ってはいたんですけどね。それだけじゃ生きてる気がまるでしなかったんですよね、自分が。

 そうこうしているうちにSixTONESのデビュー日が近づいていました。頭の片隅に留めておいた、よっちゃんがプロデュースするジャニーズの新人グループSixTONES。年末から年明けにかけて出演していた音楽番組はいくつか見ました。初めて見たのがいつでどの番組だったか思い出せませんが、初めてImitation Rainを聴いた感想は「めっちゃよっちゃんじゃん」でした。SixTONESに関する感想じゃねえぇぇぇ。だってホントにYOSHIKI節全開なんだもん……大好き……なんならよっちゃんの新曲聴けて嬉しいレベル。この時点では「関心があるのはSixTONESじゃなくてYOSHIKIが作る音楽」でしかないのが分かりますね。そういえば姉ちゃんが送ってきて動画結局見てなかったなぁ……。

 そして彼らはついにデビューの日を迎えます。おめでとうございます。私も勿論CD購入いたしました。よっちゃんのために。ここに来てもまだYOSHIKI!! SixTONESへの関心がまだ見えぬ状態!! 実際買って暫くはImitation Rainとインスト版を延々と聴いてYOSHIKIサウンドに浸っていました。マジでここちいい……好き……マジでよっちゃんが作る音楽って私の耳にも脳にも馴染むんだよなぁ……これぞまさに実家のような安心感……。

 あれ……? でも待てよ……? こんなにもゴリゴリのYOSHIKI節全開の曲に違和感なく溶け込む彼らの歌声って一体……てかアレンジに負けてないどころかゴリゴリのYOSHIKI節全開の曲をしっかり歌いこなして世界観も構築出来てるって、もしかしてこの子達とんでもない……?

 たぶん、ここがきっと初めてSixTONESと向き合った瞬間でした。それと同時に彼らの凄さを知る。結構な衝撃でした。そして極め付けはアレです。そうです、Mステです。

 

 いやいやいや、なんでそんな状態で歌えるの……?????? 

 

 ちゃんと声出てんのすっげ。てかジャニーズなのに顔見えなくていいんか。あぁ画ヂカラだけで魅せられるって判断か……すげぇなこの子達。そして私はここで一気に沼落ちをし……というワケではありませんでした。

 凄い子達だなぁ……デビュー曲ってことはこの子達ずーっとこのimitation rainを歌っていくってことだよね……まだまだ伸びそうだしこれから彼らのこと見守っていきたいな。という、言わば「彼らのことはこれからも気にしてみよう」くらいの感覚でした。何故ならこの時の私にはまだAさんがいたから。どうやって生きていくか考えてたんですよ、まだ。それと並行し、ようやく関心を持ったSixTONESというグループそのものに興味を示し始めました。カップリング曲を聴いたり(やっと!?)ストチューブを見たり(やっと!?)ちょっとずつ私の生活の中にSixTONESが存在するようになってきたのが1月の終わり頃。そんな折、姉からメンバーのラジオ出演情報が送られてきました。それがスクールオブロックでした。ファンの皆さんならもうお分かりですよね。そう、田中樹の「逃げていい」「都合よく僕達を利用してくれていい」発言があった、あのラジオです。私はこの言葉を頭の片隅に留めておくことにしました。いやぁもうマジでこれ聴いてなかったから違う今を生きてたかもしんない……。

 そして彼らがデビューと遂げ、これからという時に世界が大きく変わり始めることになりましたね。そうです、やつです。コがつくあいつ。

 エンタメ界がダメージ受けまくる中、野球界も雲行きが怪しくなりました。日本がやべぇことになったな……って時、アメリカはまだそうでもなかったんですよね(今はアレですけど……)。異国の地に活動の場を移したAさん、日本じゃなくてよかったね、とすら思っていました。しかしそれも束の間、アメリカでも大流行してしまうことに……あちらの野球界も先が見えない状態に……。

 彼、SNSやらない主義なんですよ。でも球団公式SNSで何かしら情報を上げてくれてました。試合結果とか、今日の成績とか。それ食って辛うじて生きてる状態でした。でも試合出来なくなったしその僅かな供給すらなくなってしまった。試合がなければ情報がない。アメリカでも蔓延し始めたあいつ。Aさん大丈夫かな……SNSやらない主義だって分かってるから、こういう時くらい球団のSNS使っちゃってもいいんじゃない? プレーしてる姿が見れなくたっていい、元気でいてくれればそれでいいから……。僕は大丈夫です、元気です、の一言だけでもいいからさ……と、どれほど心配したことか……。

 SNS、やってんじゃん。

 え~あっそう、びっくりした~、へぇそうなの……ホントに心配してたんですけどね、へぇ、そうなの、そんな見れる人が限られるような形で生存報告してたんだねぇ~あーびっくりした。へぇ~、あっそう、そうなんだ~。

 何かかズレ始めた頃、私の生活も一変します。めちゃくちゃ仕事が忙しくなりました。あんまり詳しくは書けませんけどライフラインに関わる仕事で人との接触もあるんですけど私の住んでいる地域では長らく感染者が出ていなかったこともあってか(当初)、感染防止対策とかちょっと遅かった気がします。今じゃ当たり前の透明シートとかね。なかったもんね。今はあるけどね。そこそこストレスですよね。こええっつうの。そしてついに我が県でも蔓延し始め、肉体的な疲労もなんですけど、「感染したらうちの店どうなるんだろう」「子供がいじめられる」「ていうか人と関わりたくない……仕事したくない……」という精神的疲労が溜まり始めた頃には世の中すべてが疲れている状況になってました。ちょっとの我慢、で済まなかったですよねぇ。長いこと続く自粛期間を経て、世の中すべてが疲れてしまった。結構なきついお言葉をお客様から投げつけられることも多々ありました。まぁストレス溜まるよね……仕方ないよね……。

 きっと彼も同じだったんですよね。加えてメジャーも先行きが見えない状態でしたから。不安だったんですよね、それは分かります。でももう私にはそれを受け止められるだけの余裕がなかった。それくらい私も疲れてしまっていた。

 細かいことは端折りますがAさんとSNSに纏わる諸々については「?????」なことだらけで、本業以外のことでこんな気持ちになるとは思ってなかった、それ含めて滑稽すぎてバカみたいで本当に疲れた。どんなに成績が振るわない時でもずっとずっとずっと大好きだった人なんだけどなぁ。なんだこれ。でも正直野球選手ってSNSの使い方上手くないと思う……やらないほうがいいと思う……。

 そんな時、私はあの言葉に縋りました。「都合よく僕達を利用してくれていい」という言葉を。

 4月から始まったオールナイトニッポンや一度は延期になったセカンドシングル……あんな精神状態の中で楽しみにしてたことって、SixTONES関係だったんですよね。ちょっとずつ、ちょっとずつ、比重が変わっていった。支えが変わっていった。

 とりわけ大きかったのが個人ブログ開設でした。これを機に私もジャニーズwebに登録し、メンバーのブログを読むのを楽しみに日々の生活を送ることになります。その中でも髙地優吾の存在が大きかった。彼、「こんな大変な状況の中でも働いてる皆さん、ありがとう」って言ってたでしょ。しかも毎日、少しずつ言葉を変えて。すごく有り難かったです。

 この頃の私は自分を虫けらだと思って働くことが自分の心を守る最善策だと思っていました。お客様に何言われたって傷つかなくて済むから。でもいっちょまえに傷つくこともあって、そんな時「でもこーちみたいに優しい人もいるし」って、スッと頭の中に浮かんだんです。酷いこと言う人もいるけど、そんな人ばっかりじゃないよ、こーちみたいに「こんな時でも働いてくれてありがとう」って言ってくれる人もいるんだよ、だから元気出して、って。自然に頭の中に浮かんだんです。それってもう恋じゃないですか……?(大真面目に言ってます)

 苦しい時、辛い時、傷ついた時。真っ先に出てくるのがAさんじゃなくなった。今の私を支えてくれてるのってこーちなんだ。

 本当に本当に大好きだった。私の全部だった。でももうそうじゃなくなっちゃった。

 私は基本的に一点集中型おたくです。熱量の振り分けが出来ません。だからAさんを推している時もAさんだけが推しと呼べる人でした。でももう出来ない。でも何かに熱量そそいでないと生きていられないおたく体質だから、私はSixTONESに、髙地優吾に逃げることにしました。都合よく利用してくれていい、の言葉に甘えて。(言ったのは田中樹だけどな!)

 こんな形でSixTONESが、髙地優吾が私の一番になりました。

 沼落ちっていうか「縋った」って言い方がしっくりきますね。便宜上ストーンズにズドーンした話って言ってますけど。ホント縋ったんです。SixTONESに縋った話。

 FCにも入りました。ROTも見ました。髙地優吾から抜け出せなくなりました。

 しかし落ちた経緯が経緯なので、時々「こんな落ち方でいいんか……私に彼らを好きだと言う資格があるんか……」みたいな気持ちになります。でも私根っからの依存体質なの。良くないと分かってるんだけど誰かに寄っかからないと生きてけないんです……ごめんねこーち……こんなおたくに愛されて……どうか寄っかからせて下さい……。

 ね、綺麗な話じゃないでしょう?

 

 

 Aさんのことは今でも誰よりも報われてほしいと願っているし、健康でいてほしいと願っているし、そっとご活躍を見守っています。