Imitation Rainは何故ストリングスが極端に少ないのか

 別段エントリーにするまでもないお話(前回のエントリーも中途半端に終わってるくせにね!)(そして今更Imitation Rain)

 タイトル通りなんですけど、Imitation Rainってよっちゃんにしてはストリングスが極端に少ないと思いません?

 って言われても知らんがなですよね。そうなんです、少ないんです、YOSHIKIにしては。メロディー、歌詞、そもそもタイトルからして「THE・YOSHIKI」なImitation Rainですが、ひとつだけ「おや?」と思ったのがストリングスの少なさなんです。ていうかそんなに楽器が多くない。割とシンプル。近年のX JAPANの曲で言えばJADEのようなシンプルさ。あれ? いま転調しました? みたいなところもJADEに近い感じがします。なので私はImitation RainとJADEは兄弟だと思ってます(今世紀最大の知らんがな)。

 本題。

 SixTONESって6人全員が歌えるグループですよね。結論から言うと、だからだと思ってます。6人全員が歌えるグループだから。YOSHIKIにしてはストリングスが極端に少ない。アレンジそのものはすごくシンプル。でも音に奥行きがある。それは何故か。楽器の代わりに6人の声があるから。6人の声で支えられるから。

 もちろんよっちゃんに訊いたわけじゃないから本当のところは分かりません。でもよっちゃんのことだから意図があるはず。分からないことを考えても仕方ないけど考えてしまうのがおたくの性(さが)。リリース当時からずっと考えてるんですけど半年経ってもやっぱりこれしか考えられないんですよ。

 具体的な話をします。

 みんな大好き ”戻れない時代を振り返る” 京本大我史上最高かも知れない高音パート。とんでもない転調。"止めて” からオクターブ下に北斗くん、三度下にジェシーで音に厚みが増します。アレンジもドラムが入り、クライマックスに向かっての盛り上がりを見せます。そして一気に大盛り上がりのラストサビへ──!!

 ……となってもおかしくないところでストリングスが入らない。これはちょっと意外でした。ラストサビならではの展開が来るかと思った。

 でもね、要らないと思いました。ストリングスが。あったらたぶんごちゃごちゃしてしまう。何故なら6人の声があるから!(もうそれが言いたいだけになってきた)

 だってホント改めて聴いて? まぁ聴かなくても分かると思うけど本当に美しいハーモニーだもん。

 SixTONESって見た目の個性だけじゃなく歌声も個性がバラバラなグループだと思います。誰の声か分からなくなるってことがあんまりない。たまに「お、おまえ……そんな声出せたんか……〇〇だと気付かんかった……」みたいなことありますけど。基本的には似てるなって思うことないです。なのにすごく纏まりがある。

 本当にね、楽器みたいだなと思います。楽器ってそれぞれ全然違う音しますよね。もちろん似てる音もありますけど。色んな音の楽器が集まって、ひとつの音楽を作る。歌声もそうなんだ。

 6つの音色とはよく言ったものだな、と思います。本当にいいグループ名もらったんだね……泣ける……。

 彼らは「楽曲に恵まれた」とよく言います。でもそれは彼らにその力があるから。素晴らしい楽曲を表現できるだけの力が。ものすごい武器を彼らは持っている。

 きっと、可能性は無限大。これから6人がどんな音楽を奏でていくのか。楽しみしかありませんね。